アプリケーション『Xanh SM』のインストール

  • 2025年6月26日
  • 2025年7月1日
  • 生活
  • 0件

スマートフォンからベトナム最大の地場系コングロマリット(複合企業)『Vin Group』傘下のタクシー会社、GSM(グリーン スマート モビリティ)の(これまたVin Group傘下のVinFast社製、電気自動車(バイク)タクシー)、『Xanh SM(サイン エスエム)』を呼ぶことができます。ちなみに“Green”はベトナム語で『Xanh』。残りの“Smart Mobility”の頭文字を取ってSMを合わせて『Xanh SM』……というのが名前の由来だそうです。ターコイズブルーを基調とした車体色が目印で、車体数もここ数年で物凄く増加したので『2025年6月現在では一番利用しやすいタクシー会社』だと個人的には思います。

 
むらびとl3
Xanh SMの車両は外出すると見ない日はない、というくらいには数が多いです


Xanh SM はベトナム国内だけでなくラオス、インドネシアでも業務展開しているので該当国へ向かう予定がある方には特にオススメです。
※他国で利用する場合、各国版のSIMとXanh SMのアプリケーションを別途インストールする必要があります

『Xanh SM』のインストール方法

(注:写真画面はandroid 端末となります。また、アプリケーションのアップデートにより実際の画面と異なる場合があります。予めご了承ください)

①『Google Play ストアもしくはApp Store)』をタップし、検索から『Xanh SM』を入力します。

②『Xanh SM: Đặt xe điệnをタップ(インストール)し、インストール完了後にアプリケーションを開きます(注:筆者の環境ではベトナム語表記になってます)。

電話番号を入力します(注:事前にベトナムの電話番号をご用意ください
OTP(ワンタイムパスワード)をどこに送るか聞いてくる(場合がある)ので、『SMS』を選択します。

入力した電話番号(SMS)宛てにOTP画面下の『5609』が送られてきます。

OTP を制限時間(写真上記、Gửi lại mãの“()”内の数字が残り時間/最大で60秒)以内に入力します制限時間に間に合わなかった場合『Gửi lại mã』をタップすることで、再度ご自身の電話番号へOTPを送信できます)。

もし、ご自身の電話番号が分からない場合、『*101#に電話をかけるとSMSに返信(下記画像のピンク線部分)されます。

上記写真の例では、『+84』がベトナムの国番号なので以降の数字(90~がご自身の電話番号となります
なお、『TKC 744941 d』が現在、このSIMにチャージずみの金額(=744,941VND)となり、『HSD: 00:00 27-08-2025』=2025年8月27日のAM0:00までがこのSIMの有効期限(期限内にチャージすることで延長が可能です)となります。

アプリケーション『Xanh SM』での操作

今回は例として、
出発地点(Đi tù):フォーチュナーホテルのハノイ店(Khách Sạn Fortuna Hà Nội)
到着地点(Tới điểm):ビンメック(Vimec)国際病院のタイムズシティー(分院)(Bệnh Viện Đa Khoa Quốc Tế Vinmec Times City)
と仮定します。

①OTPの認証が完了すると、上記のような画面が表示されます。
ちなみに……『Xanh Ngon』はフードデリバリーサービス。
Giao hàng』が荷物の配送(ベトナム国内に限ります)サービス。
Ô tô sân bay』がノイバイ空港へ行くタクシー(=エアポートタクシー)……あたりは使う機会があると思います。
(蛇足ですがVinFastの自動車もココで買えるっぽいです……まぁ、最安値のEC Vanでも285,000,000VND(約1,710,000円)とかなり高額ではあります)

②出発地点(Bạn muốn đi đâu?=どこに行きますか?/写真下記では『Điểm đón』)ということなので、『Fortuna Hotelと入力(入力途中でも候補が出てくるので『Khách Sạn Fortuna Hà Nội』選択)します。

③到着地点(Tới điểm/写真下記では『Điểm đến』)へ『vinmecと入力すると候補が出てくるので選択します。

④『Ghi chú thêm điểm đơn cho bác tài』では注意事項(筆者は『~の銀行近くにいる』の情報をベトナム語で入力してますが、運転手はまともに見やしないので『アナタはどこにいますか?』とベトナム語で電話がかかってくることが多いデス……)を入力できますが、特に気にせず『Xác nhận điểm đónをタップします。

おおよその所要時間(16分(Phút))および距離8km)とタクシーの種類が表示されるので選択しましょう。なお『Xanh Car』より『Xanh Premium』が若干車内が広く、車体屋根と下部に銀色の差し色が入ったツートンカラーになっており、

”GSMの最高基準を満たし、平均評価スコアは少なくとも4.85つ星という条件を満たした優秀なドライバー”

が運転しているらしいです。

なお、『Xanh Bike』と『Xanh Bike Plus』は見た目のとおり(電動)バイクとなります(コチラの区別についても、Premium同様、『Plus』のドライバーはXanh Bikeより優秀……なんだとは思います(“ベトナム基準での優秀”なので、信号無視する、渋滞していれば歩道を走行するなど、割とやりたい放題な運転ではあります))。

また、車種ごとでそれぞれの利用(固定)料金が右側に表示されており、Xanh SMは『基本的に運転手が道に迷ったり、交通渋滞などにより到着時間が超過しても、表示されている以上の利用料金がかからない』=ボッタクリ被害に会う確率が少なくなるという利点があります。

欠点としては、間違った到着場所を指定してしまった場合が面倒(下車して他のタクシーを手配する、もしくはそのまま乗車を続けると、その分の料金が追加で必要になる)……というデメリットもあります。

⑥『Đặt xeをタップすると配車予約ができます。写真のようにご自身の現在地(ピンマーク)周辺にいる、タクシーが表示されるようになってます。

……が、交通状況、天候(特に雨天)、時期により周囲に車がおらず、なかなかタクシーがつかまらない場合もあります。(そういう場合は、Vin Group関連の施設(VinhomesやVinmecなど)へ向かうと(=電気自動車の充電スペースが設置されているので)多少、つかまりやすくなる……というのが筆者の見解ではあります)

⑦無事予約が完了すると、ドライバーの氏名と車両情報車種名車種の色ナンバープレート)および、おおよその現在地が表示されます。(『おおよそ』なので、いきなり“瞬間移動”することもあります)。
あとは、到着した車両のナンバープレートを確認して乗車します。
(到着地点も予め入力ずみなので、ドライバーから質問されることも(ほぼ)ありません)

 
むらびとl3
車種の色は、基本Xanh(Green)ですが他色の場合もあります

(補足)ベトナムであるがゆえに……。
予約して10分以上経過したけどタクシーが一向にくる気配がない!!
という場合(筆者の経験上)では……。
 ・食事休憩しているのでちょっと待ってね
 ・応答したけど、やっぱり面倒くさい(そろそろ定時だし……)ので他のタクシー呼んでね
 ・充電池の残量が少ないのでちょっと待ってね
などの理由で電話がかかってくることがありました。
(中には特に連絡がなく、ひっそり車両情報が変化していた=別人が引き継いだ、ということも)

 
むらびとl3
ベトナムでは細かいことを気にしたら負けです……

到着地点(ビンメック国際病院のタイムズシティー)に着いたら料金の支払いです。
……が、現金払いの場合はなるべくお釣りがないようにしたほうがよいです
ベトナムではここ近年で電子決済が急激に普及しており、高額紙幣(200,000VND~)でのお釣りが発生する場合、『お釣りがないです』とそっけなくいわれる可能性があります。
(近隣の店で両替してもらうか、ダメならチップ代として渡すようにしてます)
最後にドライバーの評価(☆で5段階)をつけて終了です。

 
むらびとl3
☆評価は、つけなくても問題ないです

(オマケ)SIMの購入と回線の開通

SIMはハノイ市ならノイバイ空港他、中古携帯電話販売店(街中のいたるところにあります)で購入できます。
SIMの回線開通についても特に何もいわないでもやってくれますが『じゃあ、どこのSIM(キャリア)がいいの?』と思われるかもしれませんが、チャージ分を消費してもプリペイドカードが比較的入手しやすい、
モビフォンmobifone)』

ヴィッテルViettel)』
をオススメします。
ちなみに、ベトナムではいたるところにwi-fi があるのでモバイルネットワーク(4G/5G)を使う必要はほぼありません。
滞在期間(ショートメッセージ(SMS)や通話を頻繁にしないという前提)によりますが、チャージ分は100,000VND(約600円)程度あれば足りると思います。