(ベトナムにいる)バイク乗りなら一度はやってみたいと思う、
ハノイ市~ホーチミン市横断ツーリング。
忘備録を兼ね、記憶を頼りに書き連ねていきたいと思います。
マップについて:当時の走行ルートを可能な限り再現してますが異なる箇所もありますのでご了承ください。
期間:2017年1月25日(水曜日)~2017年1月31日(火曜日)
(復路:2017年1月29日~1月31日)
(復路1日目:ホーチミン市~ビンディン省)
1日休みを挟み、今度はハノイ市へ戻るために移動。
いつものようにPM4:00に起床し、身支度とチェックアウトを手早くすませてバイクに跨る。
本日の目的地は約680km先のビンディン省。
ハンドルに取り付けたスマートフォンのナビゲーションを時々確認しながら走る。
が、往路同様、ホーチミン市から出る道が分からずに30分ほど彷徨い、ようやくサイゴン橋を脱出。
あとはまた、AH1(QL.1)号をひたすら戻る。

走行しているうちに日が昇り、お腹も鳴り出したので朝食休憩。
フーティウという南部発祥の米麺を食べる。

米麺なのにコシがあって驚く。
後日、ウェブサイトで調べたら半乾燥させているのでコシがあるらしい。
朝食がすんだらまたバイクに跨り、お腹が空いたら昼食休憩。



途中で猛烈な眠気が襲ってきたのでカフェヴォン(Cafe Võng)と呼ばれる、席が(ほぼ)すべてハンモックという喫茶店へ。
アイスコーヒーを注文しつつ早速ハンモックで昼寝。
1時間ほど仮眠を取り、気分がスッキリしたところで再出発。
ホーチミン市から450kmほどのニャチャン市(カインホア省)へ差し掛かる。


ひっそりたたずむ『ハノイ市まで1,268km』の標識にまだまだ先は長いと思い知らされる。
ちなみに道に迷っても、この標識(QL1A)を見つけることができれば、通過しているルートが正しいか判断できる。
(とはいえ、ホントにひっそりと設置されているので見逃しやすい)
到着地まで残り100km程の地点であるフーイエン省に入る頃には日が落ちていた。
暗くなって見通しが悪くなった影響で、道路が陥没している場所に気がつかず突っ込んでしまい、衝撃とともにマウンターからスマートフォンが落下。
慌ててバイクを止め、スマートフォンを拾おうとするも後続車に踏まれる。
強化ガラスフィルムを貼り付けていたおかげか、液晶の一部表示がおかしいかったがナビゲーションの動作に異常はなく、ひと安心。
そんなこんなでクイニョン市(ビンディン省)到着はPM20:00を過ぎていた。
(復路2日目:ビンディン省~クアンビン省)
復路1日目で700km近く走ったのとは対照に2日目はギリ500km先のドンホイ市を目指す。
寝起き直後と夜明け前で路面状況も見えにくい状態だったため工事中の区域に侵入してしまったらしく、そのままぬかるみに突っ込んでしまった。
日本だと工事中の立て看板があったりするけれど、ここはベトナム。
そんな親切な設備があるわけでもないので、まぁ仕方がない……。
出発して数分にして下半身が泥まみれにしつつ、ぬかるみからバイクを引っ張り出す。
その際、無理な体勢をしたらしく腰を痛めてしまう。
その上、まさかのガス欠。
トリップメーター算出では、給油まであと100kmくらい余裕で走行できると思っていたのだが見通しが外れてしまった。
腰の痛みに耐えつつ、バイクを押し歩く。
幸いにも数100mほど歩いたところでガソリンスタンド発見。
ガソリン補給をしつつ、ついでに泥を洗い流して再出発。
道中、まともな食事処がなかったため朝食はナシ。
代わりにバイク修理屋が点在していたのでエンジンオイル交換と泥まみれだったので洗車。

テト休みなのに申し訳ない……と思いお釣り分はチップとして余分に支払う。
以降はトラブルもなく順調進む。
ついでに往路1日目で宿泊したフエ市のホテルに立ち寄り、パスポートを回収。
パスポートは無言で受け取った。
『こちらも確認しなかったのは悪いけど、一言エクスキューズがあってもよくね?』
とも思うけれど、いい意味でフランクなのがベトナムなのでしょーがない。
その後もサクサク進み、PM18:00頃には宿へ到着。
ドンホイ市(クアンビン省)は、ビーチリゾート地らしいけれどシーズンオフとテト休みだけあって他の客がいないようだった。
宿の近所に1軒だけあった食堂で夕食。
テレビが点いていたので何気なく眺めたら、
『!? ラルさん? ……ってことはガンダムビルドファイターズ?』
そう。
まさかの日本産アニメがベトナム語吹き替え音声で流れていたのだった。
ちなみにベトナムだと声優という職業はない(らしく)セリフは女性アナウンサー1人が(棒読みで)語るスタイル。
しかも、語り口が南部弁バリバリなので正直聞き取りにくい……なとど思いながらついつい最後まで見入ってしまった。
宿に戻り、まったりしつつ腰の痛みを和らげるストレッチをして就寝。
(復路3日目:クアンビン省~ハノイ市)
寝返りを打つたびに生じる腰の痛みで、あまり熟睡できずに迎えたツーリング最終日。
少し申し訳ないとも思いつつスタッフを叩き起こし、夜が明ける前にチェックアウト。
スマートフォンのナビゲーションで確認した残り距離は、おおよそ500km。
『順調にいけば夕方前には到着できるな』
ここ数日、ほぼほぼバイクしか乗ってなかったため、到着時間も予想できるようになっていた。
2時間ほど走破したところでハティン省へ突入。
位置的には北部寄りの中部というところ。
北部特有のどんよりした天気。
加えて霧も出ていて視界も悪い。
AH1号はコンクリートブロックの中央分離帯が設置されているけれど、ところどころ切れ目(隙間)がある。
ベトナム人はその切れ目から左右確認せずに合流してくる、というのがとても多いので気をつけて走行する。


けれど隙間の合流を警戒していると、ムリヤリ道路を横断しようとする歩行者やら、斜め横断しながら逆走してくるバイクやら、大外からムリヤリ内側に入り込もうとする自動車エトセトラetc.
が多い。
クラクションを鳴らしていなかった時間が微々たるものだった、くらいにハチャメチャな運転をするベトナム人が多い。
個人的な見解だけど、南部より北部のベトナム人が無謀な運転をする傾向にある……とは感じる。

何度かヒヤッとする場面もあったが、ハノイ市到着の標識を確認。
長かった……。

AH1号を抜け、ハノイ市内を走ることPM16:00過ぎ。
なんとか無事にホテルニッコーハノイへ到着。


ゴール地点となる、ホテルニッコーハノイへ到着時のメーターは25,498km。
往復で3,531km走破という結果だった。
ハノイ市~ホーチミン市横断ツーリングを振り返り
①テト休み(1週間)というタイトスケジュールだったので、ほぼほぼ観光するような余裕がなかった。
②そもそもテト休みだと閉まっているお店が多い=美味しい食事にありつくのが難しい(特に地方都市)。
③1月30日に開催していた、イオンモールタンフーセラドンのミューレー(Miu Lê)のイベントは見たかった(せめて1月29日に開催してれば……)。
④荷物はバックパックに入れて背負っていたので肩がこった(パニアケースがあればなぁ……)。
⑤1年もしないうちにハノイ市にもマクドが開店してしまった……orz