VNeIDの登録について

2025年7月1日からVNeID(ベトナム電子身分証)の外国人登録が開始となりました。
まずAndroid/iOSでの利用が前提となるため、スマートフォンが必要となります。
現状ではベトナム在住の外国人が対象ということで、
 ・銀行口座の新規開設
 ・ビザや在留カードの更新
 ・病院での手続き
 ・ホテルでの宿泊
 ・SIMカードの登録
などで利用できるらしいです(現状ではパスポートですべて賄えます)。

事前準備として①

以下の書類が必須となります。
 ・在留カード(Temporary Residence Card/Thẻ tạm trú)


 ・パスポート(原本)
 ・ベトナムの電話番号(ご自身名義のもの)
 ・メールアドレス(ご自身名義のもの)

事前準備として② ~電話番号の登録~

スマートフォンから『1414』宛てに『TTTB』と、ご自身のパスポート番号を入力してSMSを送ります。
成功すると、
 Ho ten :『氏名(ローマ字)』
 ngay sinh:『生年月日』
 Ho Chieu:『パスポート番号』
 ngay cap:『パスポートの申請日』
 ngay khich hoat:『パスポートの有効期限』
 Quy khach dang ky su cung thue bao:『ベトナムの電話番号(ご自身名義のもの)』
がメッセージに表示されます。

事前準備として③ ~申請書(TK01)~

入国管理局でも書類は用意してありますが事前準備しておき、公安省入国管理局(44 Phạm Ngọc Thạch, Đống Đa, Thành Phố Hà Nội)で申請を行うとスムーズです。
申請書(TK01)の記入例(1ページ目)(2ページ目)はリンクを参照してください。

筆者のケースでは

なぜか在留カード申請時(?)に滞在登録書類(写真下)

の記載ミスがあった(らしい)ので、再登録が必要とのことだったので近所の公安局へ。


入口に、

『住民登録、国民身分証(CCCD)の発行、電子身分証(VNeID)の手続き希望の方は、 ハノイ市のTu Liem公安局で手続きしてください』

という内容が記載されている案内があり、早くも暗雲が立ち込めました。
(そもそも記載ミスって、登録した職員側だというのに……)

これがベトナムクオリティー

ゴネてもしょうがないので、バイクタクシーでTu Liem公安局へ。
近所の公安局は、かなり奥まった道にあり、なかなかさびれた場所にあるのですがこんなところでも比較的簡単にバイクタクシーが捕まる。いい時代になったものだ(しみじみ)。

バイクタクシーで10分程度の距離にある、Tu Liem公安局に到着。
受付しようとすると、
『外国人はxxx-xxxxの電話番号にかけるように』
という案内が。
公安の担当官に泣きつき手続きの担当者に繋いでもらい、滞在登録書類を見せると……。

『この書類の番号は合っている』
『(とりあえず大家を電話で)呼んで』

ということでアパートの大家に連絡をとり、公安局内での筆者の住所情報を更新してもらうことに。
(結局、近所の公安局とTu Liem公安局に出向いたという意味がまったくなく、(誰からも)なにもエクスキューズすらない。それがベトナムという国……)

改めて公安省入国管理局へ

コチラは

必要書類と必要情報さえ揃っていれば簡単

でした。
まず正面左手の『101号室』で申請書類一式を提出し、内容に問題がなければ奥の『106号室』へ移動。その後写真撮影をし、両手の指紋採取をして終了。
時間にして10分程度でした。

入国管理局での登録処理が完了すると

入国管理局での処理が完了すると、登録しておいた電話番号あてに送信者『VNeID』からSMSが届きます。
『~The application by』以下に氏名。
『Identificaion number:』以下の数字(12ケタ) ← この数字がVNeIDでの個人識別情報』となります。

VNeIDのインストールと使い方

(注:写真画面はandroid 端末となります。また、アプリケーションのアップデートにより実際の画面と異なる場合があります。予めご了承ください)
①『Google Play ストア(もしくはApp Store)』をタップし、検索から『VNeID』を入力します。

②『VNeID』をタップ(インストール)し、インストール完了後にアプリケーションを開きます(注:筆者の環境ではベトナム語表記になってます)。

③画面右上にあるアイコン(ベトナムの国旗)をクリックすると使用言語が選べます。
((一部)日本語が使用できます)

④『アカウントを有効化』で
『個人識別番号』にSMSで届いていた『Identificaion number:以下の数字(12ケタ)
『電話番号』に登録ずみ(1414宛てに『TTTB~』でSMSを送信した時の電話番号
をそれぞれ入力します。

⑤(なぜか英語で)『Create new password』ということなので、

────────────────────────────────
パスワードは8〜20文字
数字、大文字、小文字を含める
次のいずれかの特殊文字『! @ # $ ^ * ( ) _を少なくとも1つ含める
────────────────────────────────

という上記条件に合ったパスワード(VNeIDのログイン用)を生成します。

⑥次に『Set Secutiry Queestions』=本人確認のための質問
(任意で設定した質問およびその質問に対する答え)
を2つ設定します(ログイン用パスワードを忘れた場合、この『本人のための質問で設定した質問と答えが必要となるので忘れないように控えておいた方がよいです)。

⑦続いてVNeIDからOTP(ワンタイムパスワード)が送られてくるので
『Your OTP code』以下6ケタの数字を入力します。

⑧OTPを入力したら『VNeIDで表示されるパスポート一時滞在カード永住カードの情報を閲覧するためのパスワード(数字6ケタ)』を設定します。

 
むらびとl3
VNeIDで紐づけのは(今のところ)パスポートと一時滞在カード(もしくは永住カード)だけのようです